一時的に目が見えなくなる病、閃輝暗点がとにかく嫌だ
それは小学六年生の頃。
テスト中、突然目が見えなくなった。
と言っても全部見えない訳じゃなくて、視界が欠ける感じ。
盲点ってあるじゃないですか、あれが視界の半分になる感じ。
初めは小さな違和感で、ん?ちょっと目が霞むな?くらいなんです。
でも5分もしてくると、視界のほとんどがもやもやになって文字がうまく読めなくなる。
小学六年生の私はものすごく焦って、なんだこれはと思って、お母さんのお古のパソコンで検索をかけまくった。
持ち前のネットストーカー気質のおかげで、当時あまり(この現象について)情報の少なかったインターネットの世界で答えを得る。
知るところによると、この現象には「閃輝暗点」という超かっこいい名前がついていた。
閃輝暗点を調べるにあたって、手がかりがあった。
一つは目が霞んでいくこと。30-40分ほどかけて目の霞みは広がっていき、視界のほとんどが見えなくなったあと収束していくということ。
二つ目はその後に偏頭痛が起こること。起こらない時も稀にあったけど、大抵吐き気を催す酷い頭痛に見舞われた。
これを手がかりに検索することn時間。
どうやら、閃輝暗点とは偏頭痛が起こる前兆であり、血管の異変によって起こるものなのだと知った。
簡単に言えば、血管が興奮したりして脳を圧迫すると、そこの視神経も一緒に邪魔しちゃって目が見えなくなる仕組みだそうだ。
いや、怖ーーーー。冗談じゃねえ!
しかも思い切りテスト中になったらめちゃくちゃ困ったぞ。問題文が読めないんだからな。正確に言えばめっちゃ頑張れば読めるけど、限られた時間の中だとめちゃくちゃ大変なんだからな。
しかもこれだけでも苦しいのに前兆なのかよ。勘弁してくれ!偏頭痛マジでしんどい!!!!
さらに踏んだり蹴ったりなことに、閃輝暗点は今のところ完治させることも出来ないし、予防対策も見当たらない。
どのサイトを見ても「ストレスは大敵だから溜めないように」「生活習慣を整え血をサラサラに」って文言ばっか。
結局私はなんの対策もしないまま、時々急にやってくる閃輝暗点にドキドキしながら過ごしてる。
一応少しだけコンバット方法はある。
①閃輝暗点が出た時点で頭痛薬を飲む
頭痛が起きる前に頭痛薬を飲んでおくと、幾分か頭痛がましになる。
②首の後ろの大動脈をモミモミする
首のすぐ後ろ、襟足辺にある大きな血管をひたすら揉む。ひたすら温める。血管の巡りが良くなって脳への圧迫をやわらげてくれる。
この2つです。
もしもしもしも閃輝暗点で苦しんでる人いたらこれを参考にしてみて下さいね……。
ちなみに閃輝暗点の見え方はこんな感じ。
かなりリアルで見てるだけで結構くるものがある。
これ、結構怖いのが閃輝暗点になりやすい人や、「頭痛が出ない」閃輝暗点の人は、脳梗塞のリスクが高まるらしくて。
私は心臓病で亡くなった身内もいるし、生活習慣も底辺なので気をつけなければならない…と強く思ってます。という日記でした。
〜閃輝暗点に苛まれていたであろう偉人たちのコーナー〜
・ゴッホ
*有名な絵画「星月夜」の星の曲線は閃輝暗点じゃないかといわれている
*著作「歯車」で似た症状の幻覚を描いている
・樋口一葉
・ピカソ
・ルイス・キャロル(諸説あり)
錚々たる顔ぶれ。僕このメンバーの一員になれると考えたらすごいんじゃない?閃輝暗点持ちの人間。それすなわち9割5分同じ成分だよね。みんな今のうち私のパトロンだって言っておくといいよ 私天才だからきっと いつか偉人に肩を並べるから。
それにしても…
やだなあ……
閃輝暗点もちじゃない人が……
ちょっと羨ましい……