cliché

駄文書き。amazarashi/歌詞考察/哲学/本や映画の感想/その他もろもろの雑感 について語ります。

綿あめ

私を繋ぎ止めるものを1つずつ剥がしてしまいたい。

高所が怖かったのに、最近は下を覗くようになった。川や街を眺めるのは、怖がる自分を確かめたいからだ。

虚無がやってくる。みんなこの虚無を抱えて生きているの?それとも感じないで生きていけるの?

楽しいことが増える度、それを感じるために生きてきたんだと思えた。それを感じられてよかったと、思えることに感謝した。

だけど、楽しさの上限値が上がることで、舌打ちだらけで無味な日常に苦しさが生まれるようになった。人間は最高を求める。いちばん記憶に残っているものを追いかける。一度味わった快楽を求め続ける。幸せなんてなくてよかったのに。

まともな親に育てられず、まともに親を愛せなかった自分は きっと幸福が似合わない。私がそれを作ろうとしても きっと歪な形をしているんだろうな。そんな苦しみを分かって欲しいと世界にせがみ続け、世界を恨み続け、そりゃあこんな人間じゃあーねー、と自分を嘲笑う。

全ての幸福は失われる幸福だ。

綿あめみたいなドーパミン

空っぽのオキシトシン