cliché

駄文書き。amazarashi/歌詞考察/哲学/本や映画の感想/その他もろもろの雑感 について語ります。

大層な夢なんか持たなくて良いけど、夢への渇望は忘れちゃいけない

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「将来の夢」

キャリアプラン

「どんな人間になりたいか」

 

こういう質問を投げかけられるのが、嫌いです。

もうずっと昔からこの手の会話が苦手だったの。

 

共感してくれる人は多いと思うけど、ぼんやり幸せに生きられればそれでい~や、と思っていた矢先にさ・・・

「なりたい職業は」

「進路は」

「憧れている夢は」

なんて聞かれても。困る。

 

しかも、大層な夢じゃなきゃ笑われそうじゃん。実際、小学生の頃この質問に「幸せなお嫁さん」って答えていた友達、「職業を答えてね」って先生に言われたりしてたし。一部のクラスメイトは失笑していたし。

 

バカにするやつの心が狭えんだよ~!って、開き直れるほど僕ら強くない。

周りが「医者」「薬剤師」「看護師」「サッカー選手」って答える中、心からなりたいものがなかったあのみじめさ。

好きなことで稼ぎたいという欲望はあったので、「イラストレーター」「アクセサリーデザイナー」とか適当に言ってその場をしのいでいたっけ。

 

思い返せば、こうやってその場しのぎを続けたせいで大学受験の時に辛い思いをするはめになったのだ。

とりあえず日本語や読書が好きだったので、文学部を志望し続けていたんだけど。高校三年生の秋、土壇場で気付く。

「私別に文学を勉強したいわけでも文豪に興味があるわけでも、日本語を分析したいパッションがあるわけでもない」・・・と。

 

とりあえず好きだから文学部を志望してたけど、大学生になってからのビジョンが一切見えてこなくて、絶望した。

そして急遽社会学部に変更。結果論だけど、これは良い選択になったと思う。

 

哲学にも、心理学にも、そもそも人間というものにうすらぼんやりと興味があった。

それに、嬉しいことに社会学部は「明確にやりたいこと」が決まってない人の巣窟だった!(語弊!)

と、いうのも社会学って範囲がめちゃめちゃ広くて。極論、人間が関わっていること全て社会学的な目線で見ることが出来るから中途半端にいろんなものに興味がある人にはうってつけの学部だったんです。

 

ちなみに、こないだ美容院にいって美容師さんとこの話してたら、「社会学部ってなに学ぶんですか?」ってあるあるの質問をされてパッと答えられなくて難儀しました。ほんとにね、全部なんです。フワッとしてる学部なんです。

また、社会学部についてのブログも書きたいなと思っています。

 

でも今回の趣旨はそこじゃなくて、そうそう、夢の話。

 

土壇場で見つけた進路は、なかなか居心地が良くて。哲学や心理学もつまみ食いしながら勉強できたのは良かったのだけど。

そう・・・また分岐点がやってくるのです。就職活動です。

 

ないよ。やりたいことも大層な夢も。

 

まださ、夢追い人になれたらいいよ。

シンガーソングライターとか、漫画家とか小説家とか俳優とか・・・一筋縄ではいかない夢に、食い下がっていく気概があればよかった。

 

ない。根性なし。そもそも自分がない。

私、「好き」の濃度が低い。

大きな夢がないって嘆いていたら、自分の小さな夢もないがしろにしていた。

 

この気持ちを周りに言いふらしてたら、案外同じ境遇の人って多かったし、一度決めた夢から別の夢に変えてがんばっている友達もいた。

 

別に大げさな夢を持たなくたって僕らは立派なんだと気づいた。

だからこそ、自分の好きなことが分からなくなるのは問題だ。

 

 

結局「好き」が人生を豊かにする

 

焦った私は「BUCKET LIST」のノートを買って夢を書き出すことにした。

「死ぬまでにやりたい100のこと」って名前を聞けばピンと来ると思う。

 

買った商品には100個のチェックリストと100ページ余りの白紙が用意されている。その本を一冊、思いのままにデコレーション出来るという贅沢な商品だ。

 

だけど、書けない。

これを読んでいる人も、一度書いてみると良い。30~40個くらいまで書き出せてやっとだよ。それ以上は出涸らしみたいなクオリティーになってしまう。

 

夢の枯渇だ。ワクワクする感情が衰えている。

大層な夢じゃないといけない、という強迫観念に囚われて些細な夢を求めるセンサーさえ鈍らせてしまったのだ。

 

取り戻さなくてはいけない。

あの、レインボーアートを欲していた頃の気持ちを。 

家の側にツリーハウスを建てて秘密基地にしたいという気持ち・・・

 

 家の中にトラップを仕掛けたかったし、完璧なピザトーストを作ってみたかったし、チョコレートフォンデュを頭からかぶってみたかった・・・

 

あの欲望を取り戻したい。

その夢のために行動したい。

それこそが人生の幸福度をあげる近道だと思う。

 

(ちなみにとてもとても好きな記事

omocoro.jp

言わずと知れたオモシロの化身、ARuFaさんの欲望は見習いたい。

私も楽しい夢をメチャクソ無限湧きさせたい……)

 

 

まとめ

 

 無理に大きな夢を持つ必要はないけれど、自分がワクワクすることのアンテナは張り続けていきたいな。

そのために自分の好きなことをおろそかにしないで、思い切り楽しんでみる。

やりたいことリストを100個じゃ足りないくらい埋めて、生き生きしながら死にたいな!それがとりあえず今の夢!就活にはあんまり役に立たないけど!