cliché

駄文書き。amazarashi/歌詞考察/哲学/本や映画の感想/その他もろもろの雑感 について語ります。

アンチ・ポエジー

f:id:mnmtp:20201111214958j:plain


youtu.be

「ポエジー」amazarashi

https://j-lyric.net/artist/a052b38/l023497.html

 

僕は人権が欲しい。擬態していきたい。着飾ることは好きだし、人と感情を共有するのも好きだけど、ある瞬間唐突に虚しくなる時がある。俯瞰的に自分を見て、バカみたいって思う。なんというか、人生コスプレ。なんにもない自分に着せ替えみたいに能力を付与して、中身があるつもりになってる。虚しい。周りのみんなを見下したり、見上げたり、首振り人形みたいな自我が鬱陶しい。

 


僕らは順応しない、と神様は言う。その僕らに僕は入っていない、と寂しく思う。まともな振りをしたいから、順応して適応して――上手くいっているかは別として――浅ましく思わないでください。変人に振り切れたら良かったけど、悲しいかな、その中間層。僕は順応したい。反省したい。約束は多い方がいい。出来るだけ戦争したくない。

 


夢追い人が憎い。ずるい。それだけで中身があるから。行動に理由が伴うから怖い。自分が空っぽだって叱られてるみたいで怖い。あいつら、あなたの夢は?って平気で聞いてくる。将来何になりたい?ってズケズケと踏み込んでくる。羨ましい。その眩しさは自己顕示欲じゃないと知っているから、穿ってみることも出来なくて悔しい。浅ましく思わないでください。

 


僕は僕を愛したい。それだけが神様との共通項だけれど、実際僕は自分をそれなりに愛している。じゃなきゃこんなに自己をマトモにプロデュースしたいと思わないしね。穿って見る斜めの世界は性癖に刺さるし、自分の考え方は理にかなっていると自賛するし、あーー承認欲求の塊は僕ですとも。なんにも伝えられるものなどない。異世界に憧れる。異世界に愛される。そしてまざまざと知る。根本的に似合わないなあ、と。醜い自意識!